マヨン伝説

レガスピの北15Kmにそびえるマヨン火山。

今日はそのマヨン火山の伝説を紹介したいと思い調べたところ、どうやら3バージョンあるようです。
その3バージョン、登場人物の名前がいろいろ交錯したり、悠久の昔のビコール地方、ビコランディアの英雄が出てきてみたりします。

ますはバージョン1から。
マヨン伝説Ver.1
登場人物
ダガラン・マクソグ・マガヨン:カビクラン村の美しい女性で、パンガノロンとパラトゥーガに愛されていました。。
パンガノロン:タガログ村の戦士で、違う村の女性を娶ることは禁止されているなか、マガヨンを愛してしまいます。
パラトゥーガ:カビクラン村のお金持ちでマガヨンを娶りたいわがままな青年。
ティオン・マクソグ:カビクラン村の長で、娘のダラガン・マガヨンの愛する父親。

これは、フィリピンが大陸から切り離されるはるか昔のビコランディアのカビクランの美しい少女ダラガン・マガヨンのお話しです。
その時代、カビクランでは女性がカビクランの外の男性と結婚することは固く禁じられていたのです。
その少女ダラガン・マガヨンはパラトゥーガというお金持ちですがわがままな青年から求婚されていましたが、パンガノロンというタガログの戦士である外部の男性と恋に落ちてしまいました。
ある晩、マガヨンは、村長でありお父さんでもあるティオン・マクソグに外部の男性と恋に落ちたこと、そして、それが禁じられていることも知っていることを伝えたのでした。お父さんであり村長のティオン・マクソグは愛する娘のために一番の方法を考えると約束しました。
しかし、それを知ったパラトゥーガがお父さんを誘拐し、お父さんの命と引換えに自分と結婚するよう脅したのでした。それを知ったマガヨンは、急ぎパラトゥーガの家に行き、結婚を受けることにしたのでした。
結婚式の日取りが発表され、そのニュースはパンガノロンの住むタガログにも届きました。それを知ったパンガノロンは最愛の女性を救うべく、カビクランに戦争を仕掛けることにしたのです。
結婚式の日に戦争が起こり・・・・そのなかで少女マガヨンは鋭い矢に倒れ、パンガノロンがマガヨンを助け起こした時に、彼もまた後ろから刺され、二人とも死んでしたっまったのです。
父親ティオン・マクソグは娘のすべての物、またパラトゥーから婚約に際してもらった全てのお金も一緒に最愛の娘を埋葬したのでした。
その地の住民は、その大きな丘のような、更に頂上に雨を降らす雲を頂くお墓に驚きました。
その晩、住民は、激しい稲妻と、岩の落ちる音、地震に更に驚いたのでした。丘は、どんどん大きくなり続けました。
それが今のマヨン火山となったのです。マガヨンの名前がマヨンとなり、ダラガンの名前が、現在のダラガ町となりましたとさ。


では続いてバージョン2
マヨン伝説Ver.2

マガヨンという、とても美しい姫を姪に持つ王様がおりました。王様はその姪をとても大事にしており、手を出した者は王様の厳しい懲罰が加えられたので、誰も彼女に手をだそうというものはいませんでした。
ある日、若い戦士が彼女の美しさに魅了され、風の助けを借りて王宮に侵入し彼女と駆け落ちしました。
マガヨン王はそのことを知り、彼ら二人を追いかけました。二人は神に助けを願ったところ、神は、突然の地すべりを起こしマガヨン王はその下に埋められてしまいました。
人々の伝えでは、マヨン火山の噴火は、そのマガヨン王の怒りによるものだということです。

最後のバージョン3
マヨン伝説Ver.3

このお話は、敵対している部族間の二人、ダラガン・マガヨン(女性)とハンジョン(男性)のお話しです。
敵対している部族同士ですから、当然彼らのお付き合いは家族から厳しく禁止されていました。そこで恋に落ちた彼らは駆け落ちすることにしたのです。
しかしこれが、部族間の血まみれな抗争に発展し多くの人が亡くなりました。その原因を知った二人は悲しみのあまり自殺してしまいます。
家族は、それぞれ二人を分けて埋葬しました。
ダラガン・マガヨンの部族によると、彼女のお墓はどんどん盛り上がり山となったとのことです。これが、マガヨン火山、後のマヨン火山となりました。非常に美しい形をした山で、まるで亡くなったマガヨンのようだそうです。

※ちなみにバージョン3で出てくる男性ハンジョンはアルバイ州の創世伝説イバロン伝説に出てくる3人の英雄のひとりで、アルバイの地の猛獣を成敗し、法律や、新しい技術を持ってきたと言われている英雄です。
この英雄が駆け落ちというのもちょっとなんですが・・・・もしかしたら別のハンジョンさんかもしれませんね。

※上記イラストは、レガスピから20分位のところにある街、カマリグに住んでいる、唐辛子大食いのギネス記録ホルダーのゴンザレスさんの描かれたイラストです。
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL